2年前の旅立ち(その3)

沖縄には一人として知り合いはなく、何のコネもなかった。

まったくの未知の世界だ。

沖縄病にかかっていたわけでもない。

どうしても沖縄でなければいけない理由も見つからなかった。

でも、こうしてたった一人で沖縄に来た。

しかも旅行でなく、この地で生きていくためだ。

年齢的なことを考えるとかなりのハイリスクだ。



「何で沖縄なんだろう?」


「きっと、それなりの理由があるはずだ」


そんなことを思いながら、国際通りを後にした。

頭痛はいつの間にか治っていた。

バファリンが効いたということはただの頭痛だったようだ。

何か悪いものにとり憑かれたわけではなさそうだ・・・(^▽^;)

もしそうだとしたら、ユタと呼ばれている人を見つけねばならなくなる。

初っ端からそれだけは避けかったので、安堵したと同時に元気が出てきた。


次に向かった先はハローワーク。

やはり、現実もちゃんと受け止める必要がある。

働かないと生きていけない、しっかりとそんな観念を持っている。

ハローワークの場所はすぐにわかったが、不景気の影響かかなりの混みようだ。

沖縄の雇用事情は、すこぶるよくないらしい。

一人当たりの県民所得ランキングをみると沖縄県は全国最下位。

住んでいた栃木県からみると67.3%しかない。

東京都と比べると50%以下だ。(2006年度の内閣府「県民経済計算」より)

つまり、栃木県で月20万円稼いでいたとしても、「沖縄では13万5千円にしかならないよう」ということだ。



�煤i; ̄□ ̄A  「ほ、ほんまでっか?」  ←ナンデカンサイベンヤネン?



失業率も2008年は全国4.0%に対し沖縄県内は7.4%。

自我さんは「大丈夫?仕事なかったらどうするの?」と胸の内をつついてくる。


とりあえず、求人検索パソコンで仕事の有無を調べてみる。


「ん~、贅沢言わなければ仕事はありそうだ、後は雇ってもらえるかどうかだな」


それだけ確認すると、混みあっているハローワークは早々と切り上げることにした。


「とりあえず生きていければいい」


那覇の街を歩きながら、本気でそう考えていた。

時折、弱~い雨が落ちてくる。

自然と足が海の方角を向いていた。

着いた先には、小さなビーチがあった。

内地の若者だろうか、泳いでいるアホが一人いた。

その時、何か見てはいけないものを見てしまったような気がした。

彼こそユタが必要なのかもしれない(  ̄_ ̄;)



宿に帰ろうと歩き始めると公園があった。

そこには、ホームレスと思わしき人が数人ベンチにいた。

何故か安堵感が胸をよぎる。


「あ~、沖縄にもいるんだな。最悪の場合は彼らの仲間に入れてもらえばいい」


マジでそんな覚悟もあったのだ。



相変わらず那覇の空は曇ったままだった。






f0308134_21274040.jpg





                                  つづく・・・ホショウハナイ
[PR]
by imacoconut | 2010-01-16 21:21 | 沖縄移住物語


沖縄の自然を写真でお届けします。


by imacoconut

プロフィールを見る
更新通知を受け取る

ブログパーツ

Fotolia
写真素材のピクスタ
  • このブログに掲載されている写真・画像・イラストを無断で使用することを禁じます。

ブログジャンル

カメラ
沖縄諸島

検索

その他のジャンル

S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31